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パックスアメリカーナ(アメリカ支配による平和)
そのようにして稼いだお金をアメリカは何に使っているのでしょうか。
それは、借金の返済にまわしているのです。
アメリカは、世界一の大消費国であると同時に世界一の大債務国(大借金国)なのです。貿易赤字と財政赤字をあわせると約3000兆円の赤字があります(公表上は1200兆)。しかも年間100兆円をはるかに超える勢いで増え続けています。
それでもアメリカが破綻しない理由は、ドル基軸体制にあるのです。
世界中の国に借金を返済してもらっているので 自国は大量消費を継続できるわけです。
このような体制は、歴史的に見てもよく出現します。5賢帝時代のローマ帝国や
最近では7つの海を支配していた頃のイギリスがそうでした。
イギリスの時代は、PAX BRITANICA (パックスブリタニカ)と呼ばれアジアやアフリカ、太平洋上の国々を植民地化しそこにすべての付けを支払わせ 世界を支配していました。
アメリカは彼らと同じ道を歩んでいるのです。
ところが、第二次世界大戦後から60年以上続いたPAX AMERICANAの時代に翳りが見えてきたのです。
EU(欧州連合)の国々は、アメリカだけにいい思いはさせないとドル対抗策として 戦後から独自通貨の準備をしてきました。そして1999年から単一通貨ユーロとして加盟国内の貿易はUSドルを使わなくなりました。(アメリカは借金を返す原資が減ってしまった)
また日本を超え1兆ドル以上の外貨準備高を持つ中国経済の台頭など目に見えて懸念材料が増えてきました。
また欧州連合以外にも イラン、北朝鮮、ベネズエラなどが、貿易にドルを使わないという国が出てきました。
アメリカはドル基軸体制を守る為の戦いを余儀なくされています。それはドル没落阻止の戦いであり国家の生存をかけた戦いといえるかもしれません。つづく
115億円ほど買いましょうか。
でも日本円を持っていっても売ってくれません。「USドルを持ってきてください」と言われました。
そこで市場(マーケット)からUSドルを1億ドル買って(1ドル=115円計算)持って行きました。するとオージービーフを売ってくれました。
アメリカでは誰かが1億ドルマーケットから買ったので放っておくとドル高になってしまいます。そこで需要があった1億ドルの紙幣を印刷しました。
また今度は韓国がサウジアラビアより原油を買うことになりました。
10億ウォンほど買いましょうか。
でも韓国ウォンを持っていっても売ってくれません。「USドルを持ってきてください」と言われました。
そこで市場(マーケット)からUSドルを1億ドル買って(1ドル=1000ウォン計算)持って行きました。すると150万バーレルの原油を売ってくれました。そしてアメリカは同じように需要のあった1億ドルのお札を印刷したのでした。
日本、オーストラリア、韓国、サウジアラビアはどのくらい儲かるのでしょうか。
日本 国内で115億→150億で売った場合35億の利益 約23%です。
オーストラリアは、牛を育て、餌代、農場代などかかり3000万ドル(約26%)の利益としましょう。韓国も30%の利益があったとしましょう。サウジは60%くらい利益かもしれません。
ちょっと待ってください。全く取引にかかわっていない国が儲かっている気がしませんか。そうですアメリカです。他国が貿易をしたその都度お金を印刷しているのです。しかも費用はインク代と紙代だけであとはすべて利益です。
これがドル基軸体制です。他国同士が貿易をすると自動的にアメリカは、お金が儲かるのです。しかも利益率は限りなく100%近いわけです。こんなおいしい話はありません。
アメリカもG7やG8で各国首脳と一緒に写真に納まっていますが、実はアメリカだけは違うのです。世界のすべての国は、アメリカの繁栄のために貿易をしているのです。それはもう世界のどの国も承知の事実なのです。
でも日本の学校ではこのようには、教えてくれません。現在の資本主義の本質とはアメリカ中心主義でありそのことをはっきり把握することで 世界経済の動きがとても分かりやすくなるのです。
台湾では、銀行金利が下がると暴動が起きるという記事を見た。
日本では到底そんなことにはならない。
日本の国民の預貯金総額は、約1000兆円ある。
世界の預貯金の60%を持っている。
もし日本の金利が3パーセントであれば
1000兆円x0.03で30兆円の所得が国民の懐に入る計算になる
この3パーセントの金利が入らないということは、
30兆円のお金を国が搾取しているということになる。
そう考えると暴動が起こることも理解が出来る。
当然もらえるべき3パーセントの利子がもらえないのは
30兆円の増税があったのと同じことだという感覚を持つべきかも知れない
日本の場合 消費税5パーセント 医療費の負担増しといっても
一桁台の話で30兆円という額には比較にならない。
台湾に限らず外国の国民は、金利にとても敏感だ。
内需が拡大しないことや、実感なき好景気の原因は、
ここにもあるのではないだろうか。
利上げがあると景気が減速するという政治家が多い。
ただ景気拡大要因も多分にあるということ忘れてはいけない。
日本人は、こういったことにもっと関心を示すべきではないだろうか。
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洋服好きです。作るのも売るのも着るのも大好きです。
週に3~4回AM6:00から60分のジョギングをしています。
会社のスタッフとフットサルをやっています。楽しいですね。
また週に3~4冊の本を読みます。国際経済、マーケ、人生、歴史、などノンフィクションが好みです。